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EM菌

言説の一般的概念や通念の説明

語句説明

 EMは「Effective Microorganism(有用微生物群)」の頭文字をとったもので、数十種類の有用な微生物を培養し、安定的に活動できるようにしたものである(※ただしこれは、一般的な微生物学における学術用語ではなく、EM提唱者であり中心的研究者でもある比嘉教授による造語(商標)であることに注意されたい)。
 EM菌の実体を明確に定義するのは難しい。たとえば、光合成細菌群、酵母菌群、乳酸菌群、発酵系の糸状菌群、グラム陽性の放線菌群などの集まりと説明されているものもあれば(1)、初期理論では好気性芽胞菌バシラス(Bacillus)や嫌気芽胞菌クロストリジウム(Clostridium)が加わっていたこともある(2)。
 また、意味的な概念についても「有用微生物の定義も使用目的によって大幅に異なってくるが、食料や環境および生命に関わる観点から考えれば、「安全性」がもっとも重要なチェックポイントである。当初は効果的にみえても、時間の経過とともに副作用が現れたり、環境に悪影響を及ぼすことになれば結果的には有害微生物である」(3)としているなど、不明瞭な点が多い。
 以上から、EM菌が何を意味しているのかを厳格化するのは困難であるだろう。ただし、EM言説の提唱者である比嘉氏は以下のようないくつかの共通項を挙げている(1)(3)(4)。

  • 有用発酵菌グループおよび有用合成菌グループであり、嫌気性および好気性の微生物など種々の性質の異なる微生物が共存している。
  • それらの微生物は栄養条件等が整えば、pH3.5以下でも生存する力がある。
  • πウォーターなどの活性水を使用しても増殖することが可能である。
  • 嫌気的な条件下においては、摂氏100度以上の高温に耐えるもの(光合成細菌等)がある。
  • 「抗酸化作用」「抗酸化波動」などの性質をもつものである。
  • 農業、環境、健康、食品加工、化学合成、工業、エネルギー、土木建築など広範囲で応用可能であり、従来の微生物関連資材の常識をはるかに超えたものである。

 EM菌言説では、もともとは農業用の土壌改善のために用いられていたが、近年では環境浄化、ニオイ対策、生ゴミ処理、建築部材の強化、放射性物質の除去、医学的治療効果、健康増進などの効果をもつと主張されている。また、EM言説においては、EMセラミックやEM‐X、EMボカシなど様々な技術的応用がされている。そのため、本評定ではEM言説を概論として評定していくこととする(個別の事象については具体例として挙げる)。

効果の作用機序を説明する理論の観点

理論の論理性 (低)

 EM言説では理論的な支えを抗酸化力に頼っている面もあるが、たとえば「抗酸化波動」が何を意味しているのかわからないといった問題もある(3)。
 また、EM言説では自然界の方向性を決定する要因として「蘇生と崩壊」を挙げており、これらは生物体や反応場において生じる抗酸化力の水準によって決定されるとしている(3)(5)。しかし、「崩壊」や「蘇生」が具体的にどういうものなのか、そもそも「自然界の方向性」とは何であるのかという合理的な説明はない。
 EMの作用機序に関しては比嘉氏自身も「組み合わせの妙」である(1)(2)(5)とも語っており、理論的な根拠に乏しいものとなっている。

理論の体系性 (低)

 ここでは、EM言説にて謳われている、農業、環境、医療効果などについて具体例を提示しながら記述する。

農業効果……
 EM言説が農業において特にどのような効果があるのか、その実態が今一つはっきりしない。よく見受けられるのは「害虫に強い食物が育成される」「栄養が豊富になり収穫量が増える」といったものである(1)(5)(6)。EM言説によると、それらはEMのもつ抗酸化力による作用であるとしているが、EMに本当に抗酸化力があるのか、そしてそれがどのように作用して農業効果が得られているのかに疑問がもたれる。
 また、微生物の農業利用については古くからおこなわれており、たとえばBT剤(バシラス・チューリンゲンシス)といった蝶、蛾、コガネムシ、蚊などに対して「のみ」毒性をもつ微生物農薬¹が広く用いられている(7)(8)(9)(10)。そのため、EMによる農法が「従来の微生物関連資材の常識をはるかに超えたものである」との主張にも疑問符がつく。

環境利用……
 生ゴミのニオイを消したり、汚れをおとしやすくしたりする効果はあるだろう。それは微生物資材として微生物による有機物の分解や、酸性液による汚れの分解といった効果が期待できるためだ。
 また、水の浄化、土壌汚染の回復などの効果も謳われているが、それらについては、バイオコンバージョン(生ごみの肥料化)やバイオレメディエーション(土壌汚染の修復)²、バクテリアリーチング(有害金属を無害化)などが既に提案されており、研究も盛んに行われている(8)(9)(10)(11)。さらに、ダイオキシンの除去効果も主張されている(1)が、キノコの一種である白色腐朽菌にダイオキシンを分解する作用があることは微生物学分野で既にわかっているため(9)、EM言説の積極的な補強にはならない。
 このような既にある微生物学などの環境への応用の方が、少なくとも他のEMの主張であるコンクリートの強化や放射性物質の除去に効果的であるといったものよりは、遥かに整合性があるといえる。

医療効果……
 EM言説では癌治療への効果とともに、パーキンソン病やアトピー疾患に対してもその成果を主張している。ここでは、話を簡潔にするために、特にパーキンソン病³を例にして記述していく。
 EM言説によると、パーキンソン病やその他の疾患はEMのもつ抗酸化力によってヒト体内の免疫力が高まるがゆえに、治療効果、予防効果があるとしている。端的にいうと、EM‐XなどのEM関連製品を飲むと身体の抗酸化機能が強化され、その結果病気が治るといったものである(1)(3)(4)(5)。しかし、少なくともパーキンソン病に関しては、これだけでは治療効果の説明にならない。
 現在、パーキンソン病の基本病態は中脳の黒質でつくられるドーパミン不足であり、神経内科に分類される疾患⁴であると医学的に考えられている(12)(13)(14)(15)。つまり、パーキンソン病は神経伝達物質に関与する疾患であり、病態として「身体の酸化」は関与しないのだ。これを踏まえると、少なくとも治療に関して、パーキンソン病とEMで謳われている「抗酸化作用」とは一切関係なく、仮に身体の抗酸化力が高まったとしても、パーキンソン病が完治する(治療効果がある)ということは考えにくい。
 一応、発病に関してのみいえば「ミトコンドリア障害」という説が有力視されてはいる(12)(15)。それによると活性酸素の過剰発生が発病原因となるのではないかといわれており、そういう意味では抗酸化による効果が期待できるかもしれない(この説も有力な仮説という意味であり、根本的な原因はいまだ不明である)。
 しかし繰り返すが、パーキンソン病は脳内のドーパミン不足によって引き起こされているため、抗酸化物質をいくら採ったところで治療に直接的に作用することはない。このように、EM言説の医療面においては治療・予防、その全ての効果を「抗酸化作用」に依存しているのが実態であり、それだけでは説明のつかない部分が数多く見受けられる。

微生物学……
 「好気性微生物」と「嫌気性微生物」は全く性質の異なるものであり、これらが共存できるとするEM言説は微生物学的観点と接続性が悪いという指摘は多くある(5)(7)。

 以上、EMと他の学術的知見とを比較してきた。総じて、整合性のとれない主張が多く、EM言説を積極的に採用しなければならない必要性はないだろう。

1:微生物農薬の中で最も利用されているのは、1901年に石渡繁胤によって発見されたカイコ卒倒病原菌(Bacillus thuringiensis)であり、これを用いたものをBT剤という。また、他の微生物農薬として、カの幼虫などに有効なもの(Bacillus sphaericus)やコガネムシなどに有効なもの(Bacillus papillae)、マツクロホシバチやコナガ、タイワンカブトムシに有効なもの(Baculovirus)もある(8)

2:1950年代から研究開発されているが、日本ではまだ実験段階にある(9)。

3:パーキンソン病とは、脳内のドーパミン不足により、「四肢の痙攣」「体に力がはいらない」「意志とは関係なく体が震える」といった症状をもつ疾患である。多くの研究調査がされてきたものの、発症原因についてまだ統一した見解には至っていない。

4:治療方法は様々であるが薬物治療では主にL‐ドパ(エルドパ)などの、簡単に言うとドーパミン補充の薬を長期間服用することが一般的であり、現在までのところ完全に根治する方法は見つかっていない。

理論の普遍性 (低)

 EM言説の特徴は普遍性の広さを謳っていることにある(1)(3)(4)(5)。単なる農業利用にとどまらず、環境、工業、医療など幅広い分野に応用可能だとしている(現に応用されている)。
 しかし、微生物の働きで説明のつかないものについては、EMの「波動」の効果やEMによる「結界(場)」の効果と説明されており、その場しのぎによるものであることが見受けられる。
 また、EM言説で見受けられる「波動」とは、物理学用語で用いられる波動とは異なっており、独自の機器(MRAクラシック⁵やLFTなど)にて「抗酸化力」や「磁気共鳴波動」などを測定できるとしている(6)。しかし、それらの機器が実際何を測定しているのかは(少なくとも物理学的には)不明であり、それゆえにEM言説の普遍性にも疑問がもたれる。

5:これは「水からの伝言」でよく知られた株式会社I.H.Mによって販売されているものである。http://hado.com/

実証的効果を示すデータの観点

データの再現性 (低)

 国内外において、EM一般の効果を検証するような研究は行われており、効果は最大でも他の農業用微生物資材と同程度という結果となっている。また、EM菌を特徴づける多様な効果の再現は、これまでのところ確認されていない。

データの客観性 (低)

 EM菌の効果に関する主張は、開発および販売元が検証に関して消極的なことが原因で、客観的な研究体制が整っていない。
 また、比嘉氏の書籍などで見受けられる効果とされるものの多くは逸話に基づいたものでしかなく、厳密に管理されたデータとは言い難い。また、アンケート調査によってEM言説の効果を主張している面も見受けられ(3)(6)、客観性を高く評価することはできない。

データと理論の双方からの観点

データ収集の理論的妥当性 (低)

 たとえばEMによる農業効果を前述の波動測定装置(MRA=共鳴磁場分析器)といった正体不明のデータを担保にしている(6)など、妥当性を評価できないものすらある。医療効果については粗雑な臨床事例の報告のみ(6)であり、そもそも医学的効果を謳うための手続きを踏襲したものではない⁶
 本当にEMによる効果なのかどうかを顕微鏡などによって視覚的に確かめられたものはなく、微生物学的研究にも立脚したものともいえない。

6:この点についてEM提唱者の比嘉氏は、「EM‐X(EMによる医療効果が謳われている製品)そのものに薬理効果はない」との弁明をしている(3)。

理論によるデータ予測性 (低)

 主張されているEMの効果は絶大であるため、主張が正しいのならば容易に観測可能な結果が得られるはずである。しかし、EMの劇的効果は観測されておらず、EMの効果が本当だとした場合の予測は、繰返し外れている。

社会的観点

社会での公共性 (低)

 主要な研究者である琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏は、EM菌の効果について外部での研究を認めないとする発言を行っている。EM菌における批判的研究を、比嘉氏自身のホームグラウンドでもあるEM研究機構の同意なしに行うことは認めておらず、また、そもそもEM菌は批判的科学研究の対象ではない、という姿勢すら示している(17)。
 EM言説においては、肯定派のみの狭いコミュニティによって活動が推進されており。これでは社会的に公共であるとはいえないだろう。

議論の歴史性 (低)

 EM菌言説においては、肯定派によって一種の閉鎖的なコミュニティが形成されており、その内部同士においてのみ、活発な議論がされているといえる(1)(3)(4)(5)(6)。
 議論という意味においては、たとえば日本土壌肥料学会はEM菌に対して否定的な立場をとっており(1)(16)、EM菌に肯定的な立場に批判を投げかけている。それに対する肯定派からの反論もあるのだが、そこではEM菌の有効性に関する議論というよりは、学会などの体制批判が要点となっている(1)。
 そのため、科学的研究について正統に議論されているとは言い難く、こういった議論は、“日本土壌肥料学会などのあり方に関する議論”ではあっても、“EM言説の有効性に関する議論”ではないといえる。

社会への応用性 (低)

 たとえばEM菌言説が狭義の効果のみ(生ごみの臭い消しなど)を主張するものならば、単なる“ブランド名”や“商標”といった枠組みに収まる可能性もあり、積極的に疑似科学的言説としてとりあげられることもなかっただろう。
 しかし行き過ぎたEM菌言説では、この世界の問題すべてをEM菌によって解決しようとする主張がみられ、それを社会に還元するという試みは危ういといえる。「EM菌は神様」「善悪はEM菌によって説明できる」といった“信仰”としか表現のしようがない主張が随所に見受けられ、社会的な道徳性に訴えかけることによるコミュニティの拡大がみられる(3)(6)(18)。
 EM言説は単なる営利的な目的ではなく、倫理や道徳性を強調している意味もあり、それを「科学的効果」として産業化しているため、相当根が深い問題であるといえるだろう。

総評

疑似科学

 少なくとも、世界の全ての問題がEM菌によって解決されるとは到底考え難く、身近にある極めて狭義の効果がせいぜいだろう。また、そうした数少ない効果は特にEM菌に限ったものではなく、それが他の突拍子もない効果を肯定する意味を持つわけでもないことは言及すべきだと考える。
 ただし、EM言説において最も危惧すべき問題点は、多くのEM肯定者が道徳的に“善”であるという信念に基づいて行動していることにあると考える。言説の随所に見受けられる「共存共栄」というコピーは多くの人の自然回帰的精神をくすぐるには丁度良く、このような体制が問題を大きくしてしまっている一因といえるだろう。
 疑似科学であると評するが、本言説における「疑似科学」はたとえばサプリメントにおける疑似科学性とは少し性質や意味の違う「宗教的なもの」であることを述べて、結びとする。

参考文献:

(1)『比嘉照夫のすべて』 サンマーク出版
(2)『微生物の農業利用と環境保全 発酵合成型の土と作物生産』 比嘉照夫
(3)『人・くらし・生命が変わる EM環境革命』 比嘉照夫/総監修 
(4)『新 地球を救う大変革』 比嘉照夫
(5)『地球を救う大変革』 比嘉照夫
(6)『EM産業革命』 比嘉照夫
(7)『環境と微生物』 中村和憲
(8)『管理栄養士養成シリーズ 微生物学 [第三版]』 小林秀光・白石淳/編
(9)『Q&Aで学ぶやさしい微生物学』 浜本哲郎 浜本牧子
(10)『バイオのための基礎微生物学』 扇元敬司
(11)『微生物の科学と応用』 菊池慎太郎/編著 高見澤一裕・チャンヨンチョル/共著
(12)『スーパー図解 パーキンソン病』 村田美穂/監修
(13)『臨床医マニュアル 第四版』 臨床医マニュアル編集委員会
(14)『ハリソン内科学ハンドブック』 矢崎義雄/監訳
(15)『パーキンソン病ファミリーブック』 森秀生
(16)「「EM菌」に関する日本土壌肥料学会の見解」 日本土壌肥料学会シンポジウム 平成8年8月23日
(17) http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru62.html 「朝日新聞の見当違いのEM報道」 Web Ecopure EM環境マガジン
(18) http://www.ecopure.info/index.html  Web Ecopure EM環境マガジン

・『地球を救う大変革3』 比嘉照夫
・『微生物学』 坂井拓夫
・『謎解き超科学』 ASIOS
・「Thailand Collaborative Research of EM and EM Products, Their Feasibility Testing and Effects of their Uses on Agriculture and Enviroment」(EM及びEM資材の有効性の評価とその農業および環境に与える影響) Dr. Napavarn Noparatnaraporn (1996)
・Effective Microorganisms: Myth or reality? (2006)
・季刊『理科の探求』左巻健男 2014春号 特集 ニセ科学を斬る! P48-111
・季刊『理科の探求』左巻健男 2015春号 特集 ニセ科学を斬る!リターンズ p50-109

情報提供、コメント、質問を歓迎します。

(最終更新日時2016年5月20日)

投稿

投稿&回答

出版物、Internet上には
EM誕生に関して、1982年に比嘉輝夫教授が農業分野での土壌改良剤として開発したと書かれているが、
サンコウ産業のSito web上 
http://www.saion-em.co.jp/file_6/file_6-7.pdf
http://www.saion-em.co.jp/file_5/file_5.html
のEM誕生の歴史の説明と大きな差がある。

これを明確にすることも一般消費者にとっては大切なことではないかと考えます。

比嘉輝夫のすべてという著書にも、EMとという名称になる前にサイオンという名前だったと書かれ、また商品写真上では、EM-1,2,3 と一緒にサイオンEM-1,2,3の写真も掲載されている。

ということは比嘉EMだけではなく、サイオンEMも存在しているということになる。サンコウ産業の説明からすると、開発者はサンコウ産業であり、比嘉輝夫博士は改良普及者?。
(投稿者:EM誕生の歴史の真実,投稿日時:2016/10/22 16:15:17)

(回答日時:2016/10/27 13:52:08)

EM菌についての科学的見地からの論評は妥当なものだと考えます。参考情報として以下のものも加えてはいかがでしょうか。

比嘉照夫の緊急提言 甦れ!食と健康と地球環境
http://dndi.jp/19-higa/higa_Top.php

Web Ecopure 新・夢に生きる
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru109.html
(本日現在、1回~109回までの連載記事有り)

これらの記事を拝見すれば、EM言説の科学的基盤が脆弱であることがよく分かります。EM言説提唱者の科学的素養にも疑問符が付きます。それでも科学をよくご存じない方ならば、用いられている科学用語によってこれらの記事を科学っぽく思ってしまうでしょう。しかしながら、科学の専門家から批判を受けてしまうのは、比嘉氏執筆の記事を読む限り当然だと考えます。このような批判は健全な科学的営みであり、EMバッシングと呼ぶべきものではないと考えます。 (投稿者:疑似科学の蔓延に心を痛めています,投稿日時:2016/09/07 01:37:18)

ご投稿ありがとうございます。
追って参考資料等に追記させていただきます。 (回答日時:2016/09/12 08:15:24)

2005年アメリカで2名の微生物学者と1名の生物学者の共著により、出版されたMicrobeという本を参照されたらどうですか?.
例えば、Deinococcus Radiodurans菌は、5millionsというgamma radiation (人間を殺すのは500-1000 rad) 照射に耐えられ、6000 rad/hour 均等照射の中で増殖できる。染色体を常にリセットできるというDNAの修復機能を持つ。抗酸化物質であるカロテノイドを生産する能力も有する。
この菌以外以外に想像を絶するような極限状態の中でも耐えられる微生物たちを紹介している。微生物たちの進化、微生物たちの共生による力等等も学術的に説明している。
2006年にドイツ語に翻訳出版、2007年にイタリア語翻訳、大学書物出版社として知られているZanichelli社より"MICROBIOLOGIA という名前で出版されている。
執筆社名はMOSELOSCHAECTER.JOHN L.INGRAHAM FREDERICKC. NEIDHARDT. 彼らの履歴より3人ともユダヤ系だと推察できる。
この本の内容からすると,EM菌が放射能までをも処理できるというのは ほら吹きと切って捨てることはできないと感じさせる。
この分野の研究者であるならば、まずこの本を読まれてから,EM菌の効果に対する感想を改めて述べられたらいかがですか? (投稿者:私たちの大祖先は微生物たち,投稿日時:2016/08/16 03:54:16)

(回答日時:2016/08/19 11:44:34)

最近EMバッシングがひどいのでいろいろなサイトを検索していたところこのサイトに当たりました。バッシングを目的とするのがほとんどの中、貴サイトは中立的立場で公平な視点から発言されておられるとお見受けし初めて投稿させていただきます。
私は理系大学を卒業後、食品会社に就職、研究・企画関係の仕事に携わり、20年前に定年退職、その後いくつかの企業の技術顧問として現在も現役で活動しています。そして25年前からEMを使って生ゴミ処理し、家庭菜園で肥料として使い、以来生ゴミを外部にだすこと無く自宅の庭で無化学肥料・無農薬の野菜作りを楽しんでおります。

さてEMバッシングですが、その内容は多岐にわたっておりますが、EMの効果に関する疑問・批判も多く見受けられます。私もEM言説のすべてについて理解・納得している訳ではなく、特に放射能削減効果等には大きな疑問をもっております。しかしながら農業利用については1996年の日本土壌肥料学会公開シンポジウムおよびその後のEMの有効性を否定する研究結果には当時から大きな疑問をもっておりました。
このEMの農業分野での否定的見解がその後のEMバッシングにつながったことを考えると改めて原点に立ち戻って再評価すべきではないかと考えます。EMを利用している関係から化学肥料も農薬も使用せずEMのみで農業生産している方々と親しく接触し、現場をみせてもらっています。そこでは高品質な野菜や米を多収し、経営的にも慣行農家をしのぐ好採算性を維持している実態が現実にあるのです。

このことからEMに否定的な研究結果のみが目立つ大学や公的研究機関の研究方法に問題があるのではないかと考えます。当時は化学肥料、農薬を多用する慣行農業が定着してはいましたが、化学肥料多用による地力低下、農薬被害等が問題になっていたものの研究手法には相変わらず効率化・即効性が求められていました。EM農業においては、他の有機農業と同様、土壌を安定化させる土作りに時間を要すると言われおり、特有のノウハウが必要です。効率化・即効性を求める研究方法とは異質の手法が必要となります。
研究者の方々がEMの特長を正確に把握・熟知された上で栽培研究に取り組んでおられれば異なった結果が得られたのではと悔やまれます。
現役のころ農業関係の事業にも携わったことがありいくつかの大学・公的研究機関と共同研究や研究委託をした経験がありますが、その研究手法は慣行農業で確立されたもので、研究者方がその研究手法に頑なに変えようとしなかったことに驚かされたことを思い出します。
もしもこれらの研究がこのような従来法に基づく結果であるとすればEM否定の結論にならざるを得ないのは当然と思われます。関係した研究者たちがEMの評価研究に先立ちEM研究者や生産者に接触したという資料は見当たらないことおよび一方的発表であったことはそのことを物語っていると考えます。

そこで提案ですが、中立的立場の貴サイトに本格的EM使用農家を実際に見聞していただき「いかなる理由からこのような差異が生じているのか」を第3者的立場から客観的に評価していただきたいと思いますがいかがでしょうか。

幸い近々EMネット神奈川主催の優良EM農家見学会がありますので参加されることを切に希望します。詳細は主催者「EMネット神奈川」にアクセスお願いします。
勿論のことながら批判的立場の方々も是非ご参加いただき、EM農業の実態を見聞していただければ幸いです。








(投稿者:EMネット神奈川 蜷川貞好,投稿日時:2016/07/12 13:43:18)

お返事遅れました。
たいへん有り難いお申し出なのですが、現在のところこちらのほうに、現地に出向いて実際に測定するという体制が整っておりません。
ですので、申し訳ありませんが、お誘い辞退させていただきます。 (回答日時:)

こんにちは。初めての投稿です。
興味深く読みました。
精密で正しい論と受け止めました。
私は分析や計量、公害防止に携わっております。
EMについては、微生物の作用によるものだから、環境に負荷をかけないことから、一時期EM固形石鹸を使用していました。
①このような私の行動と動機をどのように受け止めますか?

②また、こちらのサイトは「疑似科学というものがあるから、ちきんと見極めましょう」という動機ですよね?
EM自体を否定するものではありませんよね?

2点、質問させて頂きます。

(投稿者:keiryoshi,投稿日時:2016/05/25 13:42:33)

ご投稿ありがとうございます。
➀について、個人的なことですのであまり言及できないのですが、動機は人それぞれなのでご自身で選択されたことなら問題ないのではないでしょうか。
②は、はい、その通りです。 (回答日時:2016/05/27 12:21:59)

疑似科学、ニセ科学が氾濫している現代にあって、この様なサイトを運営されていることに、敬意を表します。また、科研費でこの様な活動をされていることに、科研費の使い方にこんな分野があったか、と感心します。できれば、微生物学、生化学、分子生物学、物理学、化学等、多分野の専門家の方がこのサイトの運営に参加されれば、もっと的確な判定ができるのではないかと思います。そしてこのサイトの総評の判定の表記「疑似科学」はズバリ「ニセ科学」と書かれても良いのではないかと思います。

・EMは「Effective Microorganism(有用微生物群)」と書かれているとおり、非常に多くの種に属する微生物の混合系です。混合系のまま、微生物の構成を変えずに、何年も継代していくことは現代でも非常に難しく、ほぼ不可能です。現代では次世代シークエンサーの登場により、複雑な混合系の微生物群の構成が解析できるようになっています。比嘉教授が確立されたEM(試料があれば)と現代のEMの構成を調べて見られてはどうでしょう。

・細かい修正です。
「ph3.5以下でも生存する力がある。」phは正しい表記はpHです。
・「BT剤(バシラス・チューリンゲンシス)といった蝶や蛾に対して「のみ」毒性をもつ」
 BT剤についてはコガネムシ(1)、蚊(2)等にも殺虫活性があるものが実用化されています。
(1)J. Appl. Bacteriol. 76, 307-13(1994).
(2)Mosquito News. 37, 355-358 (1977).
(投稿者:キュウリ,投稿日時:2016/05/19 16:24:15)

ご投稿ありがとうございます。
励みになるコメント、ありがたく思います。
ご指摘いただいた箇所については、確認ののち、訂正いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。 (回答日時:2016/05/20 11:25:44)

重箱の隅を突っついているような押し問答を感じる。このEM菌に対する批判のエネルギーをなぜ化学品、薬品等に対する批判に向けないのか。英国における産業革命以来、化学品、薬品はすでに複合汚染、副作用で世界中の土壌、水、空気という3重大要素を後戻りできないような状態まで持ってきてしまったという結果、事実は否定できないものである。あまりにも巨大産業だから誰も批判しようとしないのか? 厚生省をはじめとして、農水省、環境省等までこの化学薬品の世界企業に買われてしまっている。台所で使用する洗剤、また農薬が飲用すると時には死に至ることも、また農薬使用に当たってはマスクをして、直接皮膚に触れた場合にはすぐに洗い流すようにとか、その他深く考えていくと、人間の体に汚染を蓄積し、健康を害し、その蓄積を精子と卵子が結びつくときに次の代の子供に遺産として渡していく。また汚染を蓄積して病んだ人間は死後も土壌、水、空気の汚染源となる。科学者と言われている人が、自然現象のメカニズムをどれだけ解明ができているというのか? もしできているのなら、どうして複合汚染、副作用を蓄積していく化学品、薬品等を開発し、消費させてきたのか、またどうして生産、使用を許可し続けるのか? 自然のメカニズムの100%の解明なんて人間社会が終了するまで(してほしくない)到底できるものではない。もちろん科学者たちはそれが仕事だから、またそれで報酬を受けているのだから(大半は私たち国民の税金から)、本当の意味で地球社会を脅かさない技術を開発することを期待したい。 (投稿者:第三者の目,投稿日時:2016/05/16 03:24:17)

(回答日時:2016/05/24 14:18:08)

微生物学……
 「好気性微生物」と「嫌気性微生物」は全く性質の異なるものであり、これらが共存できるとするEM言説は微生物学的観点と接続性が悪い

上記について、Bacillus属の一部は好気/嫌気どちらの条件下でも増殖できるものも存在しますし、嫌気性菌でも芽胞(耐性胞子・スポア)状態であれば好気性条件下でも死滅しないので、圃場導入後に増殖する可能性もありますので、反論を避けるために削除されたほうがよいかと思われます。

また、
微生物学的観点と接続性が悪い
という言葉の方も似非科学っぽいですね。
「接続性」は抽象的で、遠回しで、あやふやな表現に感じます。矛盾するとはっきり否定できないのであればむしろ無いほうが良いのではないでしょうか?

ただ自分もEM菌の効果は限定的で、費用対効果は無いと判断し、使用していません。 (投稿者:脱サラ農家より,投稿日時:2016/03/07 02:49:22)

ご投稿ありがとうございます。
はじめのご指摘は、「条件的嫌気性」についてですね。
確かに、誤解を招く恐れがあるかもしれません。
「全く性質の異なるものであり」の部分を「一部例外はあるものの、基本的には性質の異なるものであり」と改訂するのはどうでしょうか?
後半のご指摘についてですが、どうしましょうか。「体系性」という観点からすると、こういう記述に妙味があると考えたのですが……。単に表現上の問題だけならば、代替案があれば検討いたします。 (回答日時:2016/03/08 15:35:20)

ネットで調べてみると、EMの肥料としての効果を否定した研究報告は、私が知る限り1つしかありません。
・農業研究センター編 微生物機能活用の展開方向 平成7年度関東東海農業
原典は読んでいないのですが、
日本土壌肥料学会公開シンポジウム 微生物を利用した農業資材の現状と将来 H8.8.23
の資料に結果の表が引用されています。
しかし、この表(p22の表4と表5)を見たら、普通の疑似科学批判者も頭を抱えると思います。なぜなら、EMと他の肥料をどれだけ与えたかが、比較可能な数値で書いてないのです!
この時点で、科学的な根拠としては完全にアウトです。
ここからは私の推測になりますが、糖質制限と同じで、科学的に否定する根拠がないということなのでしょう。EMをそれほど否定したいなら、他の人が追試をすればいいはずです。決して難しいことではありませんし、科学的に否定するには一番確実な方法です。しかし、20年以上もたつのに、何の追試もないらしく、現在でも否定の根拠とされるのは唯一この文献だけのようです。ということは、おそらくEMの効果は否定することができないのでしょう。
現実には、私の地元のホームセンターでは、複数のEMの肥料を販売しています。気のせいか、以前より種類も量も増えているようです(笑)。
気になったので、もう一度問題の表(p22の表4と表5)を見てみました。私も、細々と家庭菜園はやっていますので、素人目でもこの表がおかしいことはわかります。表5を見ると、EMで最も効果が見られないのはジャガイモです。収量は驚くほど低く、速効性化学肥料を100とすると、たったの52.9となっています。その理由は単純で、EMの効果がないのではなく、単に肥料の量が足りないだけなのです。確かに、表4を見ると、EMの養分は他の数分の1~20分の1となっています。
これは私の推測ではありません。実際に農業をしている人なら、誰でも簡単にわかる話です。
ジャガイモのようなナス科の作物(ナス、トマト、ピーマンなど)は、大量に肥料を必要とします。肥料が足りなかったり、あるい量は十分でも、施肥の方法が不適切だと収量が激減します。これで何回失敗したことか(苦笑)。
ですから、他の肥料に比べて収量が5割というのは、明らかにEM肥料が足りないのです。日本土壌肥料学会の会員なら、初心者の私でもわかるような、こんな初歩的なことが理解できないはずがない。
一方、ジャガイモと逆に、最も収量に影響を受けなかったのはエダマメです。収量は、速効性化学肥料を100とすると、ほぼ同じ95.2となっています。測定方法がわかりませんが、この程度の差なら「誤差」と言えるのかもしれません。ではなぜ、エダマメは収量に影響がなかったのか。これも、実際に栽培した人なら誰でもわかることです。
豆類は、根っこに「根粒菌」という、空気中の窒素を固定して自らの養分として利用できる細菌を持っています。
ジャガイモとは逆に、あまり肥料をやり過ぎると「肥料やけ」を起こして、葉はふさふさ育ちますが、肝心の豆の収量が激減します。何回失敗したことか(苦笑)。
ですから、EM肥料の量が少なくとも、ほとんど影響がなかったということです。これまた、日本土壌肥料学会の会員なら、こんな初歩的なことが理解できないはずがない。
だから、事情がわかっている人は誰もEMに対して沈黙しているのでしょう。
それに、普通だったら化学肥料とEMのような有機肥料は両方一緒に使います。単独で使うことはあまりないはずです。
なぜなら、どちらも長所と短所を持っているからです。化学肥料は速効性ですが、使いすぎると地力が低下します。
有機肥料は効果がなかなか出ませんが、土がふわふわになって地力が向上します。この2つの肥料をうまく組み合わせ使えば、お互いの短所が打ち消し合って好都合です。
それを、現実ではあまりない単独使用で、しかもEMだけ量を減らして使って、それで効果がないと決めつけるのは、それこそ「ニセ科学」ではないでしょうか? (投稿者:ABO FAN,投稿日時:2016/01/02 23:32:57)

ABOFANさん
評定に書いていますが、ここで”特に”問題にしているEM菌言説では、ABOFANさんが書かれている以上のことを謳っているようですね。
そもそも、ご指摘のように単に”ブランド肥料”としてのみEM菌が扱われているのであれば、それほど問題とはならなかったのではないでしょうか。
たとえば、EM菌言説にて謳われている医療効果についてはどうお考えでしょうか?
(回答日時:2016/01/07 23:44:30)

 こんにちは。yahooニュースの、牛乳有害説の記事からリンクで飛んできました。大学が、こうした科学的知見を一般社会に発信するのは、とても大切で有意義な取り組みだと感じます。(科学的であることを重視しすぎて、一般読者には少々読みにくいようにもおもいますが)
 さて、EM菌の項目で、一カ所、化学の専門家として看過できない点がありますので、指摘しておきます。
〉 致命的なのは、EMが抗酸化作用を理論的な柱にしているにもかかわらず、EMの原液がph3.5以下の酸性であるということであり(1)、
 生体内での抗酸化作用は、ほとんどすべてが高校化学で習う「還元作用」のはずです。これは一般的に、溶液の酸性度=pHの低さとは独立な関係にあります。つまり、強酸性で働く還元剤も、中性や塩基性で働く還元剤も、酸性で働く酸化剤も、塩基性で働く酸化剤も、それぞれ存在します。よって、「pHが低いから抗酸化作用がありえない」は、控え目に言って論理の飛躍、率直に言えば誤りです。
 このまま放置すると、EM支持者に付け入る隙を与えてしまいますので、早急な修正を願います。(単にこの一節を削れば良さそうに思います。)
 今後の、この事業?研究?のますますの発展に、大いに期待しています。 (投稿者:高校化学教師,投稿日時:2016/01/01 22:57:25)

ご投稿ありがとうございます。
こちらのほうでも調べたところ、ご指摘の通りでした。
評定記述のほう、変更させていただきます。
ご指摘ありがとうございます。今後も本研究をよろしくお願いいたします。 (回答日時:2016/01/05 10:53:38)

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