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コエンザイムQ10

言説の一般的概念や通念の説明

語句説明

エンザイムQ10(学名ユビキタス、もしくはユビキノン)とは、脂溶性の物質で、ヒトの体内において合成されている「ビタミン様物質(体内で生成されるという意味においてビタミンとは区別される)」である。これまでのところコエンザイムにはQ1~Q12まで見つかっているが、人体内で働くのは主にこのQ10であり、これは、酸化還元を行うシステムの一部である補酵素の一種であることと、いわゆる抗酸化物質であることを意味している。ちなみにQ10とは、キノンにイソプレンと呼ばれる炭素5個から成る単位が10個つながった構造であることを示している。

  コエンザイムQ10にはベンゾキノン型の酸化型とヒドロキノン型の還元型があるが、抗酸化作用を示すのは還元型の方であり、本評定でもこちらを評価する。なお後述するように、日本においてコエンザイムQ10は、「うっ血性心不全」の治療薬として医薬品の認可を受けている[1]。

  いわゆる健康食品による効果として、コエンザイムQ10については俗に、「美容効果がある[2]」「疲労回復効果がある[3]」「抗酸化作用による健康効果がある[4]」などといわれる。本評定では、こうしたサプリメントなどの経口摂取による健康効果を評定する。データの面ではこれまで発表されたメタ分析研究を参考に評価する注1)。


注1)メタ分析とは、これまでの研究データを統合的に分析する科学的根拠の高い研究手法である。詳しくは、こちらを参照されたい

目次:

1.理論的にはそこそこ理解できる
理論の観点:論理性(中) 体系性(中) 普遍性(低)

2.心不全への効果も否定的
データの観点:再現性(低)~(中) 客観性(低)~(中)

3.摂取量と効果の関係がバラバラ
理論とデータの観点:妥当性(低)~(中) 予測性(低)

4.社「医薬品として承認されている」の背景
社会的観点:公共性(低)~(中) 歴史性(中) 応用性(低)

総評:疑似科学~未科学



理論の観点

論理性(中)

  コエンザイムQ10において期待されている働きは大きく二つに分けることができる。一つは体内のエネルギー単位であるATPの生産に関わる補酵素としての働き、もう一つは抗酸化作用によって“活性酸素”を除去する働きである[5]。

  まず、補酵素としての働きから説明する。生体は生命活動を行うために常にエネルギーを獲得しなければならず、コエンザイムQ10はそのエネルギーの単位であるATP(アデノシン三リン酸)の生成に関与している。ATPは細胞中のミトコンドリアで作り出され、コエンザイムQ10は酸化分解の過程(つまり食品がエネルギーに変わっていく過程)において「潤滑油」のような働き(酸化の際に水素を受け取る小分子となる)をしていることが確認されている。

  コエンザイムQ10は体内においても生成されるのだが、40歳を過ぎたころからその生成力が衰え、加齢とともに血中濃度は減少する。するとATPの生産力も落ち、つまりはエネルギーを上手く生成できず臓器などの働きも衰えていく。

  こうした衰えを止めるために、外部から直接コエンザイムQ10を補給すればよい、というのが少々乱暴ではあるが、補酵素としてのコエンザイムQ10理論の核である。ここまでは、ある程度論理的な説明が整っているようにもみえるが、疑問点も挙げられている。

  まずは、消化吸収についてである。食事(外部)から摂取されたコエンザイムQ10は小腸内で吸収されたのちリンパ管を経由して血液に流れるのだが、その吸収率が低いことが指摘されている(摂取した量の60%は吸収されずに排泄されるとの指摘がある[5])。つまり、サプリメントにて直接摂取したコエンザイムQ10の相応量が体内に吸収され、期待されているような働きができているのかはわかっておらず、むしろ疑問の方が大きい。

  次に人体の加齢においての問題点を挙げる。確かに、血中のコエンザイムQ10濃度は20歳をピークとし40歳代から減少傾向にあるが、それが直接的に「悪いこと」であるとは限らない。コエンザイムQ10が不足したから、多くの内臓器官の働きが悪くなった、と一概にいうことはできず、加齢によって代謝が落ち、そのため単にコエンザイムQ10が必要でなくなったから生成されなくなったのではないか、あるいは他の要因とも複合的に重なった結果内臓系の働きが弱くなったのではないか、という論理が成り立つ。そのため、コエンザイムQ10を適切に摂取すれば広い意味で健康効果が得られる、との主張は少々乱暴である。

  コエンザイムQ10の抗酸化作用における健康効果ついてはさらに懐疑的にならざるを得ない。抗酸化物質については現在も議論がまとまっておらず、どの程度の量を摂取すると「健康効果」が期待できるのか、そもそも“何に”対して作用するのかという機序もわかっていない。

  コエンザイムQ10がATPの生成には不可欠であり、強い抗酸化作用を持つことは確かであるが、それを外部から摂取した時の「人体の健康」とどのようにつながるかはまだわかっていない面の方が多いといえる。

体系性(中)

  コエンザイムQ10主張の作用機序は医学、生物学に立脚しており体内における役割や化学構造についても既にわかっている。ただし、論理性の項目で述べたように、外部からの摂取におけるコエンザイムQ10の期待される働きについては不明瞭な部分も多く、今後の研究が待たれることとなる。他の科学的知見との整合性が悪いわけではないため、体系性は中程度と評価する。

普遍性(低)

  人体内で生成されるコエンザイムQ10の働きがサプリメントなどの摂取においても保証されるのならば普遍性は高いとできるが、現在までのところこうした幅広い効果を示すデータはほとんどない(再現性の項目で詳しく述べる)。コエンザイムQ10が「うっ血性心不全」の医薬品として日本で認可されていることは事実であるが、本言説の中心的議論であるサプリメントとしての健康効果とは区別される。普遍性の根拠が薄弱であるといえ、低評価とする。

データの観点

再現性(低)~(中)

  医学、生命科学分野に強い検索エンジンであるPubMedを用いて、サプリメントなどの経口摂取によるコエンザイムQ10について評価しているメタ分析研究を調査した(2018.8.20時点)。その結果、27件の文献が該当し、研究手順のプロトコルのみを示した文献やコエンザイム摂取による効果が中心的な研究ではなかった文献、記述的レビューのみだった文献を評価対象から除いた。評価対象とした21件の文献[6-26]を、おおまかな研究内容ごとに以下に示す(表1)。

表1

リサーチ対象 主な測定指標 対象 摂取量 結果 文献情報
心疾患関連効果 NYHA、左室駆出率、死亡率 1992-2015年
14報:計2149人
30-300mg/day リスク比0.69倍,95%Cl[0.5,0.95](死亡率)、NYHA分類は有効性なし (Lei, Liu 2017)
心疾患関連効果 NYHA、左室駆出率、死亡率 1993-2009年
7報:914人
60-200mg/day
(最大6か月)
有効性なし (Madmani, et al. 2014)
心疾患関連効果 NYHA、左室駆出率 1985-2005年
13報
60-300mg/day
(2-28週間)
効果量:3.67%,95%Cl[1.60, 5.74](左室駆出率)、NYHA分類は有効性なし (Fotino, et al. 2013)
心疾患関連効果 左室駆出率 1985-2003年
11報:計277人
60-200mg/day
(4-24週間)
効果量:3.68%,95%Cl[1.59, 5.77](左室駆出率) (Sander, et al. 2006)
心疾患関連効果 左室駆出率 1986-1995年
14報:計356人
60-200mg/day 効果量1.37(左室駆出率) (Soja, Mortensen 1997)
心疾患関連効果 LP(a)、コレステロール値など 1999-2014年
6報:計409人
100-300mg/day
(4-12週間)
効果量:-3.54mg/dl,95%Cl[-5.449, -1.58](LP(a)) (Sahebkar, et al. 2016)
心疾患関連効果 血圧、コレステロール(HDL、LDL) 1986-2011年
6報:計218人
100-200mg/day
(12週間程度)
有効性なし (Flowers, et al. 2014)
心疾患関連効果 手術後心室性不整脈リスク、強心剤使用 1993-2008年
8報:計327人
30-600mg/day
(術前最大1か月)
効果量:0.05,95%Cl[0.01, 0.31](心室性不整脈)、0.47,95%Cl[0.27, 0.81](強心剤) (De Frutos, Gea 2015)
パーキンソン病治療 UPDRS 9報:計899人 100-500mg/day 有効性なし (Zhu, et al. 2017)
パーキンソン病治療 UPDRS 2003-2014年
5報:計981人
300-2400mg/day 有効性なし (Negida, et al. 2016)
パーキンソン病治療 UPDRS 4報:計452人 1200mg/day 効果量:-3.12,95%Cl[-5.88, -0.36](UPDRS) (Liu, et al. 2011)
血圧抑制作用 収縮期血圧(SBR)、拡張期血圧(DBP) 1986年、2012年
2報:計50人
100-200mg/day
(12週以上)
有効性なし (Ho, et al. 2016)
血圧抑制作用 (Ho, et al. 2016)に改訂されているためそちらを参照 (Ho, et al. 2009)
血圧抑制作用 収縮期血圧(SBR)、拡張期血圧(DBP) 1975-2001年
12報:計362人
30-120mg/day
(1-56週間)
効果量:-16.6,95%Cl[-20.6,-12.6](SBR)、-8.2,95%Cl[-10.2,-6.2](DBP) (Rosenfeldt, et al. 2007)
生理指標
(血糖値関連)
HbA1c、空腹時血糖 1997-2015年
18報
100-300mg/day
(8-24週間)
効果量:-0.47,95%Cl[-0.8, -0.15](glucose)、ほかは有効性なし (Stojanovic, Radenkovic 2017)
生理指標
(血糖値関連)
HbA1c、空腹時血糖 1999-2014年
16報
100-600mg/day
(4-25週間)
効果量:-0.20,95%Cl[-0.38, -0.02](glucose)、HbA1cなどは有効性なし (Moradi, et al. 2016)
生理指標
(血糖値関連)
HbA1c、空腹時血糖 1999-2013年
7報
100-200mg/day
(8-24週間)
すべての指標で有効性なし (Suksomboon, et al. 2015)
炎症抑制作用 TNF-a、IL-6、CRP 2004-2015年
17報:計811人
60-500mg/day
(1-16週間)
効果量:-1.61,95%Cl[-2.64,-0.58](IL-6)、-0.49,95%Cl[-0.93,-0.06](TNF-a)など (Li, et al. 2017)
炎症抑制作用 TNF-a、IL-6、CRP 2009-2015年
9報:計428人
100-500mg/day
(8-12週間)
効果量:-0.45,95%Cl[-0.67,-0.24](TNF-a)、他の指標は有効性なし (Zhai, et al. 2017)
男性精子の状態 精子濃度、運動率 2009-2011年
3報:296人
200-300mg/day
(12-26週間)
効果量:5.33,95%Cl[4.18, 6.47](濃度)、4.50,95%Cl[3.92, 5.07](運動率) (Lafuente, et al. 2013)
ミオパチー VASスコア、筋肉疲労など 2007-2013年
6報:計302人
100-400mg/day
(4-12週間)
有効性なし (Banach, et al. 2015)

【表中の用語説明】
ミオパチー……筋肉に関する疾患の総称。
NYHA……心不全の重症度分類。Ⅰ~Ⅳ度まであり、数字が大きいほど重症度が高い。
左室駆出率……心臓機能測定に使われる標準指標の一つ。
LP(a) ……リポプロテイン(a)のこと。主に動脈硬化の予防・治療の観点から測定される指標。
UPDRS……パーキンソン病の重症度を測る評価尺度。
HbA1c……糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したもの。糖尿病診断の際に使われる指標。
TNF-a、IL-6……体内の炎症の程度を測定する指標。炎症性サイトカインともいう。
CRP……体内の炎症の程度を測定する指標。
VAS……痛みの強さを測定する指標。長さ10cmの黒い線(左端が「痛みなし」、右端が「想像できる最大の痛み」)を患者に見せ、現在の痛みがどの程度か指し示す。
ICARS……運動失調に関する国際的な評価尺度。

  一見してわかるのが、コエンザイムQ10効果の研究が非常に多領域に渡っているということである。心疾患関連、血糖値関連、パーキンソン病など、幅広い効果が検証されている。しかし、多くのデータは否定的な結果に終わっており、再現性を高く評価することはできない。

  心不全に関しては、医薬品として認可されているとはいえ、効果がないとする研究も多い。またその理由として、近年の研究では「効果がない」との傾向が強くなっていることが指摘されている。たとえば(Fotino, et al. 2013)の分析では、心不全に関する治療効果として、発表年が新しい(1993年以前対それ以降)、摂取量が多い(100㎎以下対100㎎以上)、摂取期間が長い(12週以下対それ以上)といった条件では効果サイズが小さくなることが示されている。

  部分的に改善が認められる一部の炎症マーカー、血糖値、左室駆出率についてもごく軽微な効果であり、分析の条件によっては一貫しない結果となっている。また、本項で取り上げたメタ分析研究は基本的に病人を対象としており、(健康な人が飲む)サプリメントなどの効果とは区別する必要がある。実際、多量摂取による健康被害(胃腸症状、下痢、悪心等)なども報告されている[27]。

客観性(低)~(中)

  メタ分析で取り上げた研究自体の客観性は基本的に高い。ただし、多くの研究ではコエンザイムQ10の効果に否定的な結果であり、客観性が高く肯定的なデータの出ている研究は少数である。また、摂取量に関する目安はないに等しく、研究によってばらつきが大きすぎるという問題もある(予測性で詳しく述べる)。健康食品における抗酸化力については、そもそも客観的なデータがほとんどない。

理論とデータの観点

妥当性(低)~(中)

  メタ分析の基となる個々の研究データは基本的にRCTであり、妥当なデータが収集されている注2)。ただし、肯定的なデータの出ている研究は一部であり、その分評価を割り引く必要がある。また、今回調査したいくつかのメタ分析文献において、コエンザイムQ10に関する個々の研究の質が低いことが指摘できる。「売り」の一つである抗酸化力に関するデータに乏しいこともマイナスである。


注2)無作為化比較対照試験の略である。研究手法の詳細については、疑似科学用語事典を参照されたい

予測性(低)

  表1に記載しているメタ分析の結果から、予測性に関連する最も大きな問題として「摂取量」を挙げる。実験によって効果が保証されるには、「どのような対象がどの程度摂取した場合、どのくらいの効果があるか」といった条件が必要である。しかしコエンザイムQ10の場合、そうした条件設定が十分であるとはいえないのである。

  たとえば、心疾患関連の研究では一日あたりの摂取量を100mg程度として研究されているが、パーキンソン病への治療効果の研究では最大2400mg/日として摂取されている。対象となる疾患が異なるため一概に論じることはできないが、摂取量によって作用(データ)が異なるならばそれに対応する機序(理論)も必要である。しかし現状、こうした摂取量と効果の関係が十分に検討されているとはいえない。

  この問題は、同一疾患においてもみられる。たとえば、パーキンソン病への効果を分析した(Negida, et al. 2016)では、データ全体として統計的に有意な結果が出ていないことに加え、摂取量別に分析しても、何らかの一貫した傾向性はみられていない。

  また、再現性で述べたように(Fotino, et al. 2013)の分析では、心不全に関する治療効果として、発表年が新しい(1993年以前対それ以降)、摂取量が多い(100㎎以下対100㎎以上)といった条件では効果サイズが小さくなるとの結果となっている。同様の傾向は血糖値関連の分析を行った(Stojanovic, Radenkovic 2017)でもみられ、このあたりが、一貫した再現性がみられない遠因であると考えられる。ちなみに、日本においてコエンザイムQ10は、医薬品としては一日あたり30mgを上限として承認されている[28]。

社会的観点

公共性(低)~(中)

  コエンザイムQ10(ユビデカレノン)について、日本では1973年に「うっ血性心不全」症状に対する医療用医薬品として認可された[5]。その後、1991年に一般用医薬品として販売可能に、2001年には食薬区分の変更によって食品としての利用が可能になってきた[29]。

  社会的位置づけとしてコエンザイムQ10はこのような変遷をたどっているが、食品としての利用が可能である現状、いわゆる健康食品の効果標ぼうに対する規制は及びにくい状況である。関連して、「医薬品だったものが規制緩和によって食品としても使用できるようになり、さまざまな効果が注目されている」と主張されることもあるようだが[30]、これも間違いである。

  食薬区分変更の背景には、初期の研究では有効性が認められたが、近年の研究では効果が否定されているといった事情が考えられる。これは、有効性が確認された初期の研究は被験者数が少なく実施期間も短かったため、見かけ上の効果が出てしまったのではないか、ということである。実際、米国心臓学会/米国心臓協会でも、心疾患に対する治療薬としてのコエンザイムQ10の使用に否定的な見解である[5]。要するに、「医薬品としての効果が否定されたため、矛先を一般消費者に向けている」だけだとも考察できるのである[30]。

  なお日本には、一度承認された医薬品でも新たな科学的知見に基づいて再評価する仕組みがあり[31]、実際にコエンザイムQ10も再評価されている[32]。しかし、それが実施されたのはかなり古い時期であり(昭和63年結果報告)、以降の新たな知見は反映されていないようである。
  さらに、再評価時の承認内容についても、「基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全の下記症状(浮腫、肺うっ血、肝腫脹及び狭心症状)の改善」(再評価前)から「基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全症状」(再評価後)とややあいまいな記述に変更されており[33]、どのような症状に効果があるのか、むしろわかりにくいものとなっている。

  このように、コエンザイムQ10はかなり複雑な社会状況に置かれており、効果を標榜する言説はこうした実態に付け込んでいるようでもある。公共性を高く評価できない社会状況であるといえる。

歴史性(中)

  公共性で述べたように、コエンザイムQ10についてはさまざまな議論があり、1960年代から、研究の進捗に伴って続いている。そうした中で近年は、コエンザイムQ10の効果に否定的な見方が大勢のようである。こうした議論が行われてきたという背景は評価できるが、大部分は医薬品に関連した議論であり、いわゆる健康食品を想定した科学的議論は少ない。よって、歴史性は中評価とする。

応用性(低)

  コエンザイムQ10を積極的に摂取するメリットは見当たらない。近年のメタ分析研究をみると、多くの効果に懐疑的なデータが出そろいつつあり、応用的に期待しにくい結果となっている。また医薬品としても、現在の医療現場でコエンザイムQ10が治療薬として用いられることはほとんどないようである[30]。適切な摂取量に対する統一した規制がない状況でこれを摂取する意味は薄いといえ、応用性は低評価とする。なお、コエンザイムQ10は高用量でも副作用が出にくく、かなり安全性が高いと考えられているため[5]、仮にこれまで日常的に摂取していたとしても、過度に心配する必要はないだろう。

総評

 

疑似科学~未科学

タ分析の結果から、コエンザイムQ10摂取による効果の多くは再現性が低く、安定しないことが分かりつつある。初期の研究では有効性が確認されたが、最近の知見では否定的な結果に落ち着いてきているのである。過去の科学的知見が新しい成果によって塗り替えられることを示した一例といえよう。

  コエンザイムQ10については、日本における社会的な位置づけが複雑であり、それを把握するのも一苦労である。「医薬品として承認されている」ために悪用されやすい一面を有しており、表面的な文言に左右されず、背景構造まで読み解いていく必要があるのである。

  現時点では、少なくとも、健康な人が日常的に摂取する意義はほとんどないといえる。特に、摂取量に対する統一した規制がないのは大きな問題であり、副作用が少ないとはいえ、安易な大量摂取は控えたほうがよいだろう。

参考文献:

情報提供、コメント、質問を歓迎します。

(最終更新日時2018年10月5日)

投稿

投稿&回答

導入部分に関しましてご修正を依頼いたします。

コエンザイムQ10(CoQ10、もしくはユビキノン10)とは、脂溶性の物質で、ヒトの体内において合成されている「ビタミン様物質(体内で生成されるという意味においてビタミンとは区別される)」である。現在までのところ自然界においてコエンザイムQにはQ1~Q13まで見つかっているが、人体内で働くのは主にこのQ10であり、これは、酸化還元を行うシステムの一部である「補酵素の一種」であることと、いわゆる「抗酸化物質」であることを意味している。

上記で合っているかはわかりませんが、元の文よりは適切なはずです。 (投稿者:J,投稿日時:2018/04/10 19:41:25)

ご指摘ありがとうございます。
確認し、修正しました。
感謝いたします。
(回答日時:2018/04/17 12:42:56)

こんにちは。
コエンザイムQ10の経口摂取に対して以前から疑問に思っており、貴サイトに辿り着きました。

ミトコンドリア内の補酵素などは、ミトコンドリア外で作られる際に「ミトコンドリアに入るための鍵」みたいなものがくっついて作られます。その鍵が無いとミトコンドリア内に入れないはずです。
(詳しくは「ミトコンドリア 前駆体」で検索すると出てきます)
経口摂取したコエンザイムQ10にはそれがついていないのに、どうやってミトコンドリア内で仕事をするんでしょう?

還元剤として働きますだけだったらわかるのですが、
ミトコンドリアの働きを助けるとか出てくると、途端に怪しく感じます。
いかがでしょうか?
(投稿者:びィ,投稿日時:2018/02/08 18:47:42)

ご投稿ありがとうございます。
高度な質問です。
実際、「コエンザイムQ10に効果がある」としている研究でも、そこまで詳細な作用機序は書かれていないことが多いです。
>還元剤として働きますだけだったらわかるのですが、
ミトコンドリアの働きを助けるとか出てくると、途端に怪しく感じます。
――ご指摘の通り、経口摂取によるCoQ10が直接ミトコンドリア内で働くことは考えにくいですね。もともと体内で合成されたCoQ10の作用とごちゃまぜになって語られている面があるように思います。

(回答日時:2018/03/14 14:41:26)

1.東京工科大学(東京都八王子市片倉町、学長:軽部征夫)応用生物学部の山本順寛教授らの研究チームは、「小児線維筋痛症」※1が、コエンザイムQ10※2の欠乏によって起こることを、横浜市立大学医学部小児科との共同研究で明らかにしました。という記事がある
2.コエンザイムQ10はの生合成される。途中まではコレステロールと同じ経路をたどっている。
3.スタチンやEPAはコレステロールやコエンザイムQ10の合成を阻害するとエパデールのエビデンスにある
4.糖尿病、ガンおよび、鬱血性心不全患者また、脂質降下医薬品を投与されている人々にコエンザイムQ10の血漿中の度の減少が観察されますよいう記事もある
よって、EPA製材を継続して使用する場合コエンザイムQ10も摂取しないと欠乏が起こる
現実、エパデールを1800mg/dayを1ヶ月続けたあたりから神経痛のような足の痛みが発生した
コエンザイムQ10の吸収率が悪いとして、エパデールを現状のままとした場合、どの程度の摂取が必要か
(投稿者:繊維筋痛症か,投稿日時:2018/02/01 14:28:16)

ご投稿ありがとうございます。
かなり専門的なコメントです。
エパデールの摂取量については個人差がかなりあると思われ、明確にはお答えしかねます。

(回答日時:2018/02/10 23:18:20)

質問です。

消化吸収についてである。食事(外部)から摂取されたコエンザイムQ10は小腸内で吸収されたのちリンパ管を経由して血液に流れるのだが、その吸収率が低いことが指摘されている(摂取した量の60%は吸収されずに排泄されるとの指摘がある(1)(2))

↑との説明についてですが、現在コエンザイムQ10には吸収型というコエンザイムQ10をシクロデキストリンによって包括することで吸収率を上げた製品が存在し、1つの実験においてはその有効性が確認されているようです。

健常男女24名を対象にした無作為クロスオーバー比較実験で通常のコエンザイムQ10と吸収型のコエンザイムQ10において大きな差が出ており、コエンザイムQ10は吸収率が低いというふうにはいえないのではないかと思いました。

以下が当該実験の詳細な手順などを記したURLなのですが
第54回 γシクロデキストリンによるコエンザイムQ10の生物学的利用能の向上|株式会社 シクロケムバイオ www.cyclochem.com/cyclochembio/research/054.html

こちらの実験手法などから総合して、コエンザイムQ10の吸収率について再度評価をしていただきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。 (投稿者:ひろき,投稿日時:2017/11/20 13:16:51)

ご投稿ありがとうございます。
たいへん有益な情報提供だと思います。
まず、記載された文献のほうから調査してみます。
そののち、評定内容本文、あるいはこのコメントの回答欄に追記いたします。 (回答日時:2017/11/21 11:04:36)

順天堂越谷病院で臨床試験への参加を呼び掛けています。
http://www.juntendo-koshigaya.jp/clinic/neurology/q10.html

水素水を飲む群があるのは不思議ですが、以前水素水とパーキンソンでも募集をされていました。
http://www.juntendo-koshigaya.jp/clinic/neurology/poster02.html

2013年に臨床試験登録情報があり、2015年で試験継続中となっていますが、結果を見ることはできないのでしょうか?水素水の話題になりましたが、よろしくお願いします。
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000010386
(投稿者:kassy,投稿日時:2016/06/06 10:59:21)

ご投稿ありがとうございます。 (回答日時:2016/06/10 10:22:24)

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