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EM菌

言説の一般的概念や通念の説明

語句説明

 EMは「Effective Microorganism(有用微生物群)」の頭文字をとったもので、数十種類の有用な微生物を培養し、安定的に活動できるようにしたものである(※ただしこれは、一般的な微生物学における学術用語ではなく、EM提唱者であり中心的研究者でもある比嘉教授による造語(商標)であることに注意されたい)。
 EM菌の実体を明確に定義するのは難しい。たとえば、光合成細菌群、酵母菌群、乳酸菌群、発酵系の糸状菌群、グラム陽性の放線菌群などの集まりと説明されているものもあれば(1)、初期理論では好気性芽胞菌バシラス(Bacillus)や嫌気芽胞菌クロストリジウム(Clostridium)が加わっていたこともある(2)。
 また、意味的な概念についても「有用微生物の定義も使用目的によって大幅に異なってくるが、食料や環境および生命に関わる観点から考えれば、「安全性」がもっとも重要なチェックポイントである。当初は効果的にみえても、時間の経過とともに副作用が現れたり、環境に悪影響を及ぼすことになれば結果的には有害微生物である」(3)としているなど、不明瞭な点が多い。
 以上から、EM菌が何を意味しているのかを厳格化するのは困難であるだろう。ただし、EM言説の提唱者である比嘉氏は以下のようないくつかの共通項を挙げている(1)(3)(4)。

  • 有用発酵菌グループおよび有用合成菌グループであり、嫌気性および好気性の微生物など種々の性質の異なる微生物が共存している。
  • それらの微生物は栄養条件等が整えば、pH3.5以下でも生存する力がある。
  • πウォーターなどの活性水を使用しても増殖することが可能である。
  • 嫌気的な条件下においては、摂氏100度以上の高温に耐えるもの(光合成細菌等)がある。
  • 「抗酸化作用」「抗酸化波動」などの性質をもつものである。
  • 農業、環境、健康、食品加工、化学合成、工業、エネルギー、土木建築など広範囲で応用可能であり、従来の微生物関連資材の常識をはるかに超えたものである。

 EM菌言説では、もともとは農業用の土壌改善のために用いられていたが、近年では環境浄化、ニオイ対策、生ゴミ処理、建築部材の強化、放射性物質の除去、医学的治療効果、健康増進などの効果をもつと主張されている。また、EM言説においては、EMセラミックやEM‐X、EMボカシなど様々な技術的応用がされている。そのため、本評定ではEM言説を概論として評定していくこととする(個別の事象については具体例として挙げる)。

効果の作用機序を説明する理論の観点

理論の論理性 (低)

 EM言説では理論的な支えを抗酸化力に頼っている面もあるが、たとえば「抗酸化波動」が何を意味しているのかわからないといった問題もある(3)。
 また、EM言説では自然界の方向性を決定する要因として「蘇生と崩壊」を挙げており、これらは生物体や反応場において生じる抗酸化力の水準によって決定されるとしている(3)(5)。しかし、「崩壊」や「蘇生」が具体的にどういうものなのか、そもそも「自然界の方向性」とは何であるのかという合理的な説明はない。
 EMの作用機序に関しては比嘉氏自身も「組み合わせの妙」である(1)(2)(5)とも語っており、理論的な根拠に乏しいものとなっている。

理論の体系性 (低)

 ここでは、EM言説にて謳われている、農業、環境、医療効果などについて具体例を提示しながら記述する。

農業効果……
 EM言説が農業において特にどのような効果があるのか、その実態が今一つはっきりしない。よく見受けられるのは「害虫に強い食物が育成される」「栄養が豊富になり収穫量が増える」といったものである(1)(5)(6)。EM言説によると、それらはEMのもつ抗酸化力による作用であるとしているが、EMに本当に抗酸化力があるのか、そしてそれがどのように作用して農業効果が得られているのかに疑問がもたれる。
 また、微生物の農業利用については古くからおこなわれており、たとえばBT剤(バシラス・チューリンゲンシス)といった蝶、蛾、コガネムシ、蚊などに対して「のみ」毒性をもつ微生物農薬¹が広く用いられている(7)(8)(9)(10)。そのため、EMによる農法が「従来の微生物関連資材の常識をはるかに超えたものである」との主張にも疑問符がつく。

環境利用……
 生ゴミのニオイを消したり、汚れをおとしやすくしたりする効果はあるだろう。それは微生物資材として微生物による有機物の分解や、酸性液による汚れの分解といった効果が期待できるためだ。
 また、水の浄化、土壌汚染の回復などの効果も謳われているが、それらについては、バイオコンバージョン(生ごみの肥料化)やバイオレメディエーション(土壌汚染の修復)²、バクテリアリーチング(有害金属を無害化)などが既に提案されており、研究も盛んに行われている(8)(9)(10)(11)。さらに、ダイオキシンの除去効果も主張されている(1)が、キノコの一種である白色腐朽菌にダイオキシンを分解する作用があることは微生物学分野で既にわかっているため(9)、EM言説の積極的な補強にはならない。
 このような既にある微生物学などの環境への応用の方が、少なくとも他のEMの主張であるコンクリートの強化や放射性物質の除去に効果的であるといったものよりは、遥かに整合性があるといえる。

医療効果……
 EM言説では癌治療への効果とともに、パーキンソン病やアトピー疾患に対してもその成果を主張している。ここでは、話を簡潔にするために、特にパーキンソン病³を例にして記述していく。
 EM言説によると、パーキンソン病やその他の疾患はEMのもつ抗酸化力によってヒト体内の免疫力が高まるがゆえに、治療効果、予防効果があるとしている。端的にいうと、EM‐XなどのEM関連製品を飲むと身体の抗酸化機能が強化され、その結果病気が治るといったものである(1)(3)(4)(5)。しかし、少なくともパーキンソン病に関しては、これだけでは治療効果の説明にならない。
 現在、パーキンソン病の基本病態は中脳の黒質でつくられるドーパミン不足であり、神経内科に分類される疾患⁴であると医学的に考えられている(12)(13)(14)(15)。つまり、パーキンソン病は神経伝達物質に関与する疾患であり、病態として「身体の酸化」は関与しないのだ。これを踏まえると、少なくとも治療に関して、パーキンソン病とEMで謳われている「抗酸化作用」とは一切関係なく、仮に身体の抗酸化力が高まったとしても、パーキンソン病が完治する(治療効果がある)ということは考えにくい。
 一応、発病に関してのみいえば「ミトコンドリア障害」という説が有力視されてはいる(12)(15)。それによると活性酸素の過剰発生が発病原因となるのではないかといわれており、そういう意味では抗酸化による効果が期待できるかもしれない(この説も有力な仮説という意味であり、根本的な原因はいまだ不明である)。
 しかし繰り返すが、パーキンソン病は脳内のドーパミン不足によって引き起こされているため、抗酸化物質をいくら採ったところで治療に直接的に作用することはない。このように、EM言説の医療面においては治療・予防、その全ての効果を「抗酸化作用」に依存しているのが実態であり、それだけでは説明のつかない部分が数多く見受けられる。

微生物学……
 「好気性微生物」と「嫌気性微生物」は全く性質の異なるものであり、これらが共存できるとするEM言説は微生物学的観点と接続性が悪いという指摘は多くある(5)(7)。

 以上、EMと他の学術的知見とを比較してきた。総じて、整合性のとれない主張が多く、EM言説を積極的に採用しなければならない必要性はないだろう。

1:微生物農薬の中で最も利用されているのは、1901年に石渡繁胤によって発見されたカイコ卒倒病原菌(Bacillus thuringiensis)であり、これを用いたものをBT剤という。また、他の微生物農薬として、カの幼虫などに有効なもの(Bacillus sphaericus)やコガネムシなどに有効なもの(Bacillus papillae)、マツクロホシバチやコナガ、タイワンカブトムシに有効なもの(Baculovirus)もある(8)

2:1950年代から研究開発されているが、日本ではまだ実験段階にある(9)。

3:パーキンソン病とは、脳内のドーパミン不足により、「四肢の痙攣」「体に力がはいらない」「意志とは関係なく体が震える」といった症状をもつ疾患である。多くの研究調査がされてきたものの、発症原因についてまだ統一した見解には至っていない。

4:治療方法は様々であるが薬物治療では主にL‐ドパ(エルドパ)などの、簡単に言うとドーパミン補充の薬を長期間服用することが一般的であり、現在までのところ完全に根治する方法は見つかっていない。

理論の普遍性 (低)

 EM言説の特徴は普遍性の広さを謳っていることにある(1)(3)(4)(5)。単なる農業利用にとどまらず、環境、工業、医療など幅広い分野に応用可能だとしている(現に応用されている)。
 しかし、微生物の働きで説明のつかないものについては、EMの「波動」の効果やEMによる「結界(場)」の効果と説明されており、その場しのぎによるものであることが見受けられる。
 また、EM言説で見受けられる「波動」とは、物理学用語で用いられる波動とは異なっており、独自の機器(MRAクラシック⁵やLFTなど)にて「抗酸化力」や「磁気共鳴波動」などを測定できるとしている(6)。しかし、それらの機器が実際何を測定しているのかは(少なくとも物理学的には)不明であり、それゆえにEM言説の普遍性にも疑問がもたれる。

5:これは「水からの伝言」でよく知られた株式会社I.H.Mによって販売されているものである。http://hado.com/

実証的効果を示すデータの観点

データの再現性 (低)

 国内外において、EM一般の効果を検証するような研究は行われており、効果は最大でも他の農業用微生物資材と同程度という結果となっている。また、EM菌を特徴づける多様な効果の再現は、これまでのところ確認されていない。

データの客観性 (低)

 EM菌の効果に関する主張は、開発および販売元が検証に関して消極的なことが原因で、客観的な研究体制が整っていない。
 また、比嘉氏の書籍などで見受けられる効果とされるものの多くは逸話に基づいたものでしかなく、厳密に管理されたデータとは言い難い。また、アンケート調査によってEM言説の効果を主張している面も見受けられ(3)(6)、客観性を高く評価することはできない。

データと理論の双方からの観点

データ収集の理論的妥当性 (低)

 たとえばEMによる農業効果を前述の波動測定装置(MRA=共鳴磁場分析器)といった正体不明のデータを担保にしている(6)など、妥当性を評価できないものすらある。医療効果については粗雑な臨床事例の報告のみ(6)であり、そもそも医学的効果を謳うための手続きを踏襲したものではない⁶
 本当にEMによる効果なのかどうかを顕微鏡などによって視覚的に確かめられたものはなく、微生物学的研究にも立脚したものともいえない。

6:この点についてEM提唱者の比嘉氏は、「EM‐X(EMによる医療効果が謳われている製品)そのものに薬理効果はない」との弁明をしている(3)。

理論によるデータ予測性 (低)

 主張されているEMの効果は絶大であるため、主張が正しいのならば容易に観測可能な結果が得られるはずである。しかし、EMの劇的効果は観測されておらず、EMの効果が本当だとした場合の予測は、繰返し外れている。

社会的観点

社会での公共性 (低)

 主要な研究者である琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏は、EM菌の効果について外部での研究を認めないとする発言を行っている。EM菌における批判的研究を、比嘉氏自身のホームグラウンドでもあるEM研究機構の同意なしに行うことは認めておらず、また、そもそもEM菌は批判的科学研究の対象ではない、という姿勢すら示している(17)。
 EM言説においては、肯定派のみの狭いコミュニティによって活動が推進されており。これでは社会的に公共であるとはいえないだろう。

議論の歴史性 (低)

 EM菌言説においては、肯定派によって一種の閉鎖的なコミュニティが形成されており、その内部同士においてのみ、活発な議論がされているといえる(1)(3)(4)(5)(6)。
 議論という意味においては、たとえば日本土壌肥料学会はEM菌に対して否定的な立場をとっており(1)(16)、EM菌に肯定的な立場に批判を投げかけている。それに対する肯定派からの反論もあるのだが、そこではEM菌の有効性に関する議論というよりは、学会などの体制批判が要点となっている(1)。
 そのため、科学的研究について正統に議論されているとは言い難く、こういった議論は、“日本土壌肥料学会などのあり方に関する議論”ではあっても、“EM言説の有効性に関する議論”ではないといえる。

社会への応用性 (低)

 たとえばEM菌言説が狭義の効果のみ(生ごみの臭い消しなど)を主張するものならば、単なる“ブランド名”や“商標”といった枠組みに収まる可能性もあり、積極的に疑似科学的言説としてとりあげられることもなかっただろう。
 しかし行き過ぎたEM菌言説では、この世界の問題すべてをEM菌によって解決しようとする主張がみられ、それを社会に還元するという試みは危ういといえる。「EM菌は神様」「善悪はEM菌によって説明できる」といった“信仰”としか表現のしようがない主張が随所に見受けられ、社会的な道徳性に訴えかけることによるコミュニティの拡大がみられる(3)(6)(18)。
 EM言説は単なる営利的な目的ではなく、倫理や道徳性を強調している意味もあり、それを「科学的効果」として産業化しているため、相当根が深い問題であるといえるだろう。

総評

疑似科学

 少なくとも、世界の全ての問題がEM菌によって解決されるとは到底考え難く、身近にある極めて狭義の効果がせいぜいだろう。また、そうした数少ない効果は特にEM菌に限ったものではなく、それが他の突拍子もない効果を肯定する意味を持つわけでもないことは言及すべきだと考える。
 ただし、EM言説において最も危惧すべき問題点は、多くのEM肯定者が道徳的に“善”であるという信念に基づいて行動していることにあると考える。言説の随所に見受けられる「共存共栄」というコピーは多くの人の自然回帰的精神をくすぐるには丁度良く、このような体制が問題を大きくしてしまっている一因といえるだろう。
 疑似科学であると評するが、本言説における「疑似科学」はたとえばサプリメントにおける疑似科学性とは少し性質や意味の違う「宗教的なもの」であることを述べて、結びとする。

参考文献:

(1)『比嘉照夫のすべて』 サンマーク出版
(2)『微生物の農業利用と環境保全 発酵合成型の土と作物生産』 比嘉照夫
(3)『人・くらし・生命が変わる EM環境革命』 比嘉照夫/総監修 
(4)『新 地球を救う大変革』 比嘉照夫
(5)『地球を救う大変革』 比嘉照夫
(6)『EM産業革命』 比嘉照夫
(7)『環境と微生物』 中村和憲
(8)『管理栄養士養成シリーズ 微生物学 [第三版]』 小林秀光・白石淳/編
(9)『Q&Aで学ぶやさしい微生物学』 浜本哲郎 浜本牧子
(10)『バイオのための基礎微生物学』 扇元敬司
(11)『微生物の科学と応用』 菊池慎太郎/編著 高見澤一裕・チャンヨンチョル/共著
(12)『スーパー図解 パーキンソン病』 村田美穂/監修
(13)『臨床医マニュアル 第四版』 臨床医マニュアル編集委員会
(14)『ハリソン内科学ハンドブック』 矢崎義雄/監訳
(15)『パーキンソン病ファミリーブック』 森秀生
(16)「「EM菌」に関する日本土壌肥料学会の見解」 日本土壌肥料学会シンポジウム 平成8年8月23日
(17) http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru62.html 「朝日新聞の見当違いのEM報道」 Web Ecopure EM環境マガジン
(18) http://www.ecopure.info/index.html  Web Ecopure EM環境マガジン

・『地球を救う大変革3』 比嘉照夫
・『微生物学』 坂井拓夫
・『謎解き超科学』 ASIOS
・「Thailand Collaborative Research of EM and EM Products, Their Feasibility Testing and Effects of their Uses on Agriculture and Enviroment」(EM及びEM資材の有効性の評価とその農業および環境に与える影響) Dr. Napavarn Noparatnaraporn (1996)
・Effective Microorganisms: Myth or reality? (2006)
・季刊『理科の探求』左巻健男 2014春号 特集 ニセ科学を斬る! P48-111
・季刊『理科の探求』左巻健男 2015春号 特集 ニセ科学を斬る!リターンズ p50-109

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(最終更新日時2016年5月20日)

投稿

投稿&回答

<バクテリアチーリング(有害金属を無害化)などが既に提案されており、研究も盛んに行われている>という記載がありますが、これはバクテリアリーチング(bacterial leaching)の誤りではないでしょうか? (投稿者:肱川おろし,投稿日時:2017/05/29 00:56:07)

ご投稿ありがとうございます。
おっしゃる通りでした。
該当箇所訂正いたしました。
ご指摘ありがとうございます。 (回答日時:2017/06/03 09:26:46)

EMというのは、巷にあふれる微生物資材の一つでしかなく、他の資材と比較して必ずしも優位にあるとはいえません。効くときもあれば効かないときもある、という程度です。

こんなことは当たり前のことで、ある圃場で効果があったとしても、土の状態や気温の違いなどから全く効果が見られない事もあります。たった一度だけ試験を行って効果が無かったとかいうのも、似非科学でしょう。

また、EM研究機構が示すデータにしても、その多くが農家などのユーザーが得たもので、彼らユーザーは科学的なデータなどを取るわけがありません。ユーザーからすれば要するに効果があればそれで良いのであって、それには科学的な説明など不要です。ですから、BODの高いEM活性液を川などに散布すると川が逆に汚れるのではないかという批判に対しては、ユーザー側は何も科学的反論が出来なくても使い続けるのです。それは、彼らユーザーはEMを汚れた川などに撒くと水がきれいになった例を見ているからです。

しかし、そもそも微生物の世界など、我々人類の持っている知識はほんの一部に過ぎず、従って科学的説明など不可能です。それを無理に説明しようとしてもそれは仮説でしかなく、その検証すら出来ない。そこでますます疑念が生じるという状態でしょう。最近の比嘉教授の説明を見ているとそう感じられます。

とはいえ、EMの信奉者の数はそれなりのものがあリ、なぜそうなったのかといえば、要するに使ってみたらたまたま効果が出た、というユーザーが増えたということです。

しかしそれは他の資材についても言えることで、例えば飯山一郎氏の乳酸菌を使っても同じような効果はあります。また、”えひめAI”という資材は、愛媛県の職員の曽我部氏が家庭で容易に入手できる材料であるヨーグルト、ドライイースト、納豆を混ぜてみたらEMと同じようなものが出来た、というものですが、彼はその方法を公開し、現代農業誌などでも盛んに取り上げられて農家を中心に使われています。飯山一郎氏も乳酸菌培養法を公開しており、農業でも使われています。特に、玄米から培養する乳酸菌はコストがとても安く、それを大量に摂取すれば高価なEM飲料などよりもはるかに効果があるのです。

EM技術は海外でまず広まり、日本に逆輸入されたといっても過言ではありません。しかし、外国でEM普及に大いなる貢献をし、彼らがいなかったら今のEM技術の普及は無かっただろうとさえ言われた幾人かの人たちを、EM研究機構は非情にも切り捨ててきました。そういった人たちが開拓した市場を横取りしたのではないかという話すらあります。

”見返りを求めないボランティア”をEM研究機構は提唱していながら、彼らそのものは株式会社で営利目的の団体です。EM1の製造法を公開しているわけではありません。EM1はあくまで彼らの収入源の一つです。この点において飯山一郎氏や曽我部氏とは極めて異なるといえます。

自分で簡単に作る資材よりもEMのコストはかなり高めですから、EM技術の将来性は低いと言わざるをえません。今後は、いかに安価に資材が手に入るかがポイントでしょう。

これまで、EM技術の普及は比嘉照夫という一人の人物の主張する根拠によって行われてきました。EM=比嘉照夫、比嘉照夫=EMというわけです。ですので、もし同氏にもしものことがあれば、EM普及活動は雲散霧消してしまう可能性があるのではないでしょうか。これは、あたかも新興宗教の教祖が亡き後、その団体が分裂してしまうというよくある話と同じ現象で、その意味においてEMは”宗教的である”ともいえるでしょう。


(投稿者:肱川おろし,投稿日時:2017/05/09 13:43:59)

ご投稿ありがとうございます。
EM関連団体についての鋭い考察に思います。
>”見返りを求めないボランティア”をEM研究機構は提唱していながら、彼らそのものは株式会社で営利目的の団体です
――これは問題ですよね。”見返りを求めないボランティア”=”文句を言わず働いてくれる信奉者”という位置づけに聞こえます。
EM団体は地域の自治体等に出向いて道徳性を訴えることによって広まっているようですが、こうした団体の”思想的な実態”はあまり知られていないのではないでしょうか。 (回答日時:2017/05/18 10:10:33)

EM1と言う商品は、砂糖の製造過程で生じる廃糖蜜を希釈して自然放置し条件が整えば自然発酵し乳酸発酵などをする。そして発酵の進行に伴ってPHが低くなり糖分がある程度減少すると発酵は沈静化する。その現象を利用して製造したもので、発酵を促す為に加温したり種菌などを加えたりしたものです。だからEM1と言う商品自体は疑似科学でもニセ科学でもない極ありふれた発酵製品です。ただその様にして出来た物に万能な能力があるように吹聴するにはそれなりの根拠を示す必要があります。その根拠の示し方に異議があり疑似科学とかニセ科学と言われる所以であると思います。このEMに似たようなものでえひめA1などの商品がありますが宣伝内容には大きな差があるように思います。 (投稿者:たもん,投稿日時:2017/03/06 10:22:26)

ご投稿ありがとうございます。
>ただその様にして出来た物に万能な能力があるように吹聴するにはそれなりの根拠を示す必要があります
――おっしゃる通りと思います。 (回答日時:2017/03/11 09:00:12)

EM菌批判という際に、いわゆる微生物製剤を指すのか、EMブランドのことを指すのかはっきりさせて欲しいです。
EMというのは沢山ある微生物製剤の一ブランドにすぎず、実際には非常に多くの農家や業者が微生物製剤を有効に使用しています。
それらの微生物製剤も厳密にいえば科学論文になっているわけではないですが、古今の農法というのはほとんどそういったものです。
それを踏まえずに微生物製剤一般を指すような形でEM批判をしても、実際の使用者にはまったく響きません。
農家は論文は出しませんが、みずからの経験と作物の成果としての数字で効果を判定しており、それが問題だというならあらゆる農法が禁止されることになるでしょう。
確かにEMブランドの広報にはおかしなことが多いですが、それでも効果が出れば農家は使用しますし、ピントのズレた批判には耳を貸さなくなるだけです。
その点重々ご注意ください。 (投稿者:JAMES,投稿日時:2017/01/16 18:37:54)

ご投稿ありがとうございます。
>それを踏まえずに微生物製剤一般を指すような形でEM批判をしても、実際の使用者にはまったく響きません。
なるほど。確かに本項は農業関係者(従事者)を意識した記述とはなっていませんね。どちらかというと、EMの二次的な使用(医療、啓発分野など)が焦点となっており、「ピントのズレた批判」も頷けます。
こうした問題はこの分野(科学コミュニケーション、科学教育)全般にいえるのでしょうが、「誰を対象とするのか」については繰り返し検討していく課題と思います。
ご指摘感謝いたします。 (回答日時:2017/01/21 10:19:52)

比嘉照夫氏は,絶えず共存共栄を唱え、EM普及は既存権益との闘いだと書いている。それであるならば、EM-X GOLDも万寿のしずくとも共存共栄できるはずだ。彼自身が既存権益を守ろうとしている立場になろうとしていると感じる。EMの効果に対しては私は評価するし、最良のEM効果を引き出すための比嘉照夫氏の応用技術の追及、また自然のメカニズムと有用微生物群の関連を探究する本当の意味での科学者、研究者としての彼の努力に対しては尊敬する。ただ、彼自身が知らず知らずのうちに、独裁者になろうとしているのではないか。彼自身が書いている、化学薬品物質のようにヴィ-ルス、害虫を殺すという方法は、耐性菌を生み出し、悪循環となる、EMによりその調和を図り、善循環に導く。そうであるならば、万寿のしずく、あるいはそのほかの商品と共存共栄を図るという政策を EM研究機構も推進するべきなのでは。彼も書いているように微生物の種類,数は天文学的数字、彼はその中から有用微生物群たちを選び出したのなら、消費者たちにも選ぶという権利を与えるべきだし、また両方を飲用するという人たちがいても良い というのが私の意見です。この普及政策の誤りにより、比嘉氏の科学者、応用技術の研究者という功績までをも否定される という矛盾状態に招いていると感じる。 (投稿者:言と行動の矛盾,投稿日時:2016/10/29 15:39:27)

(回答日時:2016/11/01 14:02:23)

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「EM論文のまとめ」
「togetter」 KokyuHatuden(@breathingpower)さんのまとめ
EM研究機構
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